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第18回高宇連研究会「高エネルギー宇宙物理学の最前線と2020/30年代のロードマップ」
日程:2019年3月18日(月)-20(水)
会場:東京大学理学部1号館東館2階287教室
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[研究会概要]
日本学術会議のマスタープラン2020の策定に向けた動きが加速しており、天文学・宇
宙物理学分科会からの依頼に基づき、高宇連からはXRISM, FORCE, Athena, HiZ-GUNDAM, PhoENiX の5計画を推薦しております。
本研究会では、高エネルギー宇宙物理学の最前線を広く共有することを目的とし、銀河団、超新星残骸、コンパクト天体、銀河核活動やジェット、太陽フレア、粒子加速、超新星爆発、マルチメッセンジャーなど、高エネルギー宇宙物理に関連するサイエンスの最新状況を招待講演者にご紹介いただきます。5計画をはじめする将来計画の現状、課題、見通しも紹介いただき、合わせて、他のコミュニティーのロードマップと、学術会議での議論の進捗状況もご紹介いただくとともに、工学の専門家より超小型衛星の現状を紹介いただく招待講演も予定しております。
[博士論文発表会]
例年通り、学位を取得された方の博士論文発表会も行います。
優れた講演に対しては、高宇蓮より博士論文賞として表彰する予定です。(-->桂川美穂さんが受賞されました。おめでとうございます。)
[プログラム]
3/18(月)
11:10-11:20 Opening 寺田幸功(埼玉大学)
11:20-11:50 招待講演 学術会議マスタープラン2020と将来の宇宙科学ミッション 山田 亨 (ISAS/JAXA)
11:50-12:10 招待講演 XRISM計画の現状と課題 田代 信 (埼玉大, ISAS/JAXA)
12:10-12:30 議論 高宇連における将来検討状況 深沢泰司 (広島大)
13:30-14:00 招待講演 X線・多波長観測で探るAGNの構造と宇宙論的進化 上田 佳宏 (京都大)
14:00-14:30 招待講演 ブラックホール降着円盤の理論と観測への期待 大須賀 健 (筑波大)
14:30-15:00 招待講演 Non-thermal Phenomena Around Supermassive Black Holes 井上 芳幸 (理化学研究所)
15:00-15:20 博士論文発表 再帰的オートエンコーダによるクエーサーの可視光光度変化のモデル化と予測可能性 橘 優太朗 (東工大)
15:20-15:35 一般 Angular Resolution Boosterを用いたX線望遠鏡のイメージ再構成法 森井 幹雄 (統数研)
15:35-15:50 一般 サブ秒角を達成したMIXIMの開発の現状とスケーラブルな計画 林田 清 (大阪大)
15:50-16:15 coffee
16:15-16:35 博士論文発表 ガンマ線偏光の検出を目的としたSi/CdTe 半導体コンプトン望遠鏡の性能評価 内田 悠介 (東京大)
16:35-17:05 招待講演 太陽フレアにおける高温プラズマと粒子加速 川手 朋子 (ISAS/JAXA)
17:05-17:25 招待講演 Satellite mission: PhoENiX (Physics of Energetic and Non-thermal plasmas in the X (= magnetic reconnection) region) 成影 典之 (国立天文台)
17:25-17:40 一般 硬X線集光偏光計X-Calibur気球実験の2018-2019フライト 高橋 弘充 (広島大)
17:40-17:55 一般 GRAINE計画と2018年豪州気球実験 高橋 覚 (神戸大)
17:55-18:15 一般 Aquila X-1「すざく」スペクトルのハード状態における30 keV 付近の未解明なハンプ構造 窪田 恵 (東理大)
18:15-18:20 ポスター紹介 内田 和海 (広島大)、大野 雅功 (広島大)
3/19(火)
9:30-10:00 招待講演 宇電懇における将来計画の検討 本間 希樹 (国立天文台)
10:00-10:30 招待講演 光赤天連における将来計画の検討 和田 武彦 (ISAS/JAXA)
10:30-11:00 招待講演 宇宙線研究者会議CRCにおける将来計画の検討 荻尾 彰一 (大阪市大)
11:00-11:20 coffee
11:20-11:50 招待講演 銀河団大規模多波長観測の興隆期における日本のX線計画 岡部 信広 (広島大)
11:50-12:10 招待講演 X線天文衛星Athena 計画 松本 浩典 (大阪大)
12:10-12:30 招待講演 0.5-1 keV の帯域におけるX線背景放射の性質と起源に関する研究 菊地 貴大 (ISAS/JAXA 東京大)
12:30-12:45 一般 ダークバリオン探査ミッション:Super DIOSの検討 佐藤 浩介 (埼玉大)
12:45-14:00 Lunch
14:00-14:30 招待講演 超新星からの高エネルギー放射 前田 啓一 (京都大)
14:30-15:00 招待講演 Short Gamma-ray Bursts and GW170817/GRB 170817A 木坂 将大 (東北大)
15:00-15:30 招待講演 NICER の初期成果とコンパクト天体観測の将来 榎戸 輝揚 (京都大)
15:30-15:45 一般講演 X線単独中性子星からの高エネルギー成分の発見 米山 友景 (大阪大)
15:45-16:00 一般講演 マグネターの磁気変形の観測的研究 牧島 一夫 (東京大Kavli IPMU)
16:00-16:20 coffee
16:20-16:40 招待講演 ガンマ線バーストを用いた初期宇宙・極限時空探査計画 HiZ-GUNDAM 米徳 大輔 (金沢大)
16:40-17:00 博士論文発表 229-Th 異性体準位のTESマイクロカロリメータを用いた分光研究 村松 はるか (東京大)
17:00-17:30 招待講演 超小型衛星を用いた理学観測ミッションの国際動向 五十里 哲 (東京大)
17:30-17:45 一般 時間領域天文学のための超小型衛星群ミッション 河合 誠之(東工大)
17:45-18:00 一般 重力波対応X線突発天体探査Kanazawa-SAT^3フライトモデル開発へ向けた取り組み報告 澤野 達哉 (金沢大)
18:00-18:15 一般 SMILE2+気球実験による銀河中心領域MeVガンマ線イメージング分光観測と今後の展望 谷森 達 (京都大)
18:30-20:30 一般 懇親会@山上会館
3/20(水)
9:30-10:00 招待講演 超新星残骸からの高エネルギー放射観測の現状と今後の展望 田中 孝明 (京都大)
10:00-10:20 博士論文発表 進化した超新星残骸における 過電離プラズマの形成過程への星間環境の影響 桂川 美穂 (東京大)
10:15-10:35 一般 多様な星周環境下での超新星残骸からの非熱的放射 安田 晴皇 (京都大)
10:35-10:50 一般 中性鉄輝線で探る超新星残骸における低エネルギー宇宙線 信川 久実子 (奈良女)
10:50-11:20 招待講演 銀河規模の高エネルギー現象・他 戸谷 友則 (東京大)
11:20-11:40 招待講演 広帯域X線高感度撮像分光衛星FORCE 計画の現状と今後の展望 森 浩二 (宮崎大)
12:40-14:00 高宇連総会 将来計画の議論 深沢 泰司 (広島大)
14:00-14:50 高宇連総会 通常総会 寺田 幸功 (埼玉大)
ポスター発表(3/18-20)
高感度X線偏光計X-Caliburの将来計画と大質量X線連星IGR J00370+6122の研究 内田 和海 (広島大)
複数小型衛星による重力波対応天体全天ガンマ観測計画"CAMELOT" 大野 雅功 (広島大)
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SOC: 中澤知洋(名大:代表) 寺田幸功(埼玉大:運営委員長)、高田淳史(京都大)、尾崎正伸(ISAS/JAXA)、田中孝明(京都大)、馬場彩(東京大)、深沢泰司(広島大)、赤松弘規(SRON)、堂谷忠靖(ISAS/JAXA)、谷津陽一(東工大)、山口弘悦(ISAS/JAXA)、本間希樹(国立天文台)、田中雅臣(東北大学)
LOC: 馬場彩 (東京大学)