第９回高宇連研究会のお知らせ

広帯域での分光・撮像観測がすすむにつれ、非熱的・非等方な天体現象が はたす役割が注目されています。なかでも、宇宙ジェットは、原始星、 超新星爆発、中性子星、マイクロクェーサー、ガンマ線バースト、活動 銀河核など、実にさまざまな階層にみられ、非熱的宇宙の主要な現象と して見逃すことができません。宇宙ジェットは一見、どれも似通ってよ うでいて、そのサイズや速度の分布はあまりに幅広く多様性をもってい ます。 　今回の研究会では、高エネルギー宇宙物理学のさまざまな場面で語ら れている宇宙ジェットを取り上げます。限られた時間ですが、各階層に わたるその多様性をみながら、ジェットという魅力的な現象をつくりだ す共通の物理機構について議論したいと思います。

次の３つのテーマについて議論を行います。
(A)系内ジェット
(B)系外ジェット
(C)加速理論

この他に、特別セッションとして、現在、世界中の研究者が注目している Fermi/GLASTの成果を紹介していただく次のセッションを予定しています。

(D) Fermi/GLAST

各セッションは、基調講演、一般講演、ポスター発表の３つから構成され、 基調講演として、次の方々に各話題について講演していただく予定です。

• (A) 系内ジェット
  • 町田正博（京大）「原始星形成過程でのジェットの駆動機構」
  • 上田佳宏（京大) 「マイクロクエーサーからのジェット」
• (B) 系外ジェット
  • 片岡　淳（東工大）「活動銀河ジェットの高エネルギー放射」
  • 山崎　了（広島大）「ガンマ線バーストジェット」
  • 紀　基樹 （国立天文台）「AGNジェット研究の最前線」
• (C) 加速理論
  
  • 寺澤敏夫・浅野勝晃（東工大）「最高エネルギー宇宙線の加速」
    
  • 井上　進（京大）「宇宙ジェットの物理とその役割」
    
• (D)特別セッション Fermi/GLAST
  
  • 河合誠之（東工大）「Fermi衛星が見たパルサー」
  • 水野恒史（広島大）「Fermi衛星による拡散γ線放射の観測と宇宙線」
  • 片桐秀明（広島大）「Fermi衛星による超新星残骸、AGN」
    

一般講演（口頭２５分（質疑応答込み））とポスター発表を募集します。 一般講演は研究会の時間枠の都合上、ご希望に添えない場合があります。 御了承ください。

以下の申し込みフォームにご記入の上、
jet2008 'at' astro.isas.jaxa.jp
まで、お申し込みください。締め切りは、１２／１０必着とします。

• 高エネルギー宇宙物理連絡会主催の博士論文発表会も合わせて行います。 博士号取得者による最近の高エネルギー宇宙物理学の話題に触れる絶好の機会です。 是非、こちらにもご参加ください。
  
  
• 各都市から松山へは、パック料金がお得です。例えば、JALの「JALで行く 松山フリープラン」では、東京ー松山が航空機利用の２泊３日で32,800円
  (3/16-3/18 松山Aプラン)です。ANAや他の都市からのもあります。 是非ご活用ください。
  注意：この価格は参考ですので、旅行会社等に早めにご確認ください。

SOC:

田代信(埼玉大学)(代表) 鳥居祥二(早稲田大学) 林田清(大阪大学) 粟木久光(愛媛大学) 寺島雄一(愛媛大学) 深沢泰司(広島大学) 井上進　(京都大学)

LOC:

寺島雄一(愛媛大学)(代表) 粟木久光(愛媛大学)